「植木 麻理」先生からのメッセージ


「植木 麻理」先生の写真

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ブラインドメイク

われわれ眼科医は患者様の見る力を維持することが最大の任務です。しかし、どんなに治療を行っても十分な視力を保つことができないことはあります。

そのときにわれわれ眼科医ができることはいままでにより近い生活をできるように視覚障害による身体障害手帳の申請、障害年金の申請、視覚障害者の訓練所の紹介、介護保険の申請などになります。

しかし、これは最低限のものを維持するためのものです。女性であれば「眉毛の描き方、失敗した」ということで1日憂鬱になることもないでしょうか?逆に「そのリップ、あなたに合ってるね」と言われて嬉しく思ったこともあるでしょう。

目の見にくい方も同じです。視覚障害者で頑張ってお化粧をされている方もおられますがどうしても色が濃く、過剰になります。口紅がはみ出ていることもあります。彼女たちがそのことを指摘されたら外出すること人に会うことが怖くなるのではと言うことができませんでした。たぶん彼女たちも不安に感じていたと思います。

ブラインドメイクを知って、それが間違いだったと知りました。ブラインドメイクを習得した方にお会いすると自信をもって人前に立たれていることが感じられます。ブラインドメイクが広まって視覚障害者の方が通常の社会生活を送られることを心からお祈りしています。

大阪医科大学眼科学教室
眼科医 植木 麻理